「どん底」に ハマっちゃいました

隨園別館ホラー映画のタイトルのような真っ赤な文字の看板。ツタの絡まる建物の外観。かなり入り辛い雰囲気のこのお店こそが、新宿の文化遺産的居酒屋、1951年創業の「どん底」です。
店名はロシアの作家ゴーリキーの戯曲に由来するそう。もともと役者を志していた創業者が、開店前に携わっていた舞台が「どん底」で、最低からの出発だからいい名前じゃないかと人にアドバイスされたのがきっかけなんだとか。
古くは三島由紀夫や石原慎太郎など、多くの文化人に愛されて来たことで知られる名店。お店の公式HPにも、愛川欽也に三輪明宏、黒柳徹子、大山のぶ代…などなど、数々の著名人がどん底のファンとして名乗りを挙げています。ビッグになりたかったらどん底へ行け、どん底に行けるくらいビッグになれ、それほど行くことにステイタスのあるお店と言えるのではないでしょうか。

そんな一見敷居の高そうなイメージとは裏腹に、意を決して足を踏み入れてみると、私のようなミーハーなパンピーも優しく受け入れてくれる実に懐の深いお店。薄暗い店内は地下から三階まであり、外観から想像していたよりもキャパがあります。

donzoko名物のどん底カクテル、通称ドンカク(650円)は焼酎にレモン汁とガムシロップ、炭酸を加えた甘~い口当たり。「女の子に2杯飲ませればコロリだ」という「ドンカク神話」もあるらしいけど、私はお酒強い方だから何のこれしき。ま、とりあえずドンカク飲むことに意義があります。

たっぷりチーズのミックスピザ(M1200円)は、丸くて薄いバリバリした生地が懐かしい感じ。もちもちナポリピッツァに慣れているため、逆に新鮮で良いです。
他にも、ポテトサラダは550円、ナポリタンやペペロンチーノは850円と、気取らず親しみやすいメニューと良心的なお値段がうれしい限り。お店に入る前に緊張した分、余計ホッとしちゃいました。
このギャップがどん底の魅力なのかな…と、ドンカクには酔わずとも、心酔わされた私でした。

どん底 (ダイニングバー / 新宿三丁目、新宿御苑前、新宿)

P1030286


マーカーをクリックすると周辺スポットの地図に変わります。

キーワード

TEXT: Kawori Nakagawa