まるごとアートな 「ホテルオークラ東京」 

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ホテルオークラ東京は、日本が世界に誇る老舗高級ホテル。帝国ホテル東京、ホテルニューオータニとともに、ホテルの「御三家」と称されています。設立は1958年。「世界に通用する本物のホテル」の建設を目指した創業者・大倉喜七郎のもと、谷口吉郎を代表とする6人の建設家が結集。洋風の帝国ホテルに対し、日本美術の粋を集めた「和」のホテルにしようという構想だったそうです。日本の自然や伝統的な文様をふんだんに取り入れた建築は、まさにジャパニーズビューティー。外国人観光客はもちろん、私たち日本人もその美しさに心奪われます。
特に、オークラの顔であるメインロビーは谷口氏によるもので、木の格子や障子により端正な和空間にまとめ上げられています。オークラランタンという名前のついた照明器具がぶら下がる低い天井。丸いテーブルを囲む椅子はまるで花びらのよう。落ち着いた中にも華やかさがある和の雰囲気です。
ホテル外観は小坂秀雄。平瓦と磁器タイルを組み合わせ、なまこ壁で表面を仕上げて横のラインを強調。こげ茶色にパステルグリーンの配色が印象的です。

Okura Hotelホテルオークラ、この建物まるごと全部が、建築家たちが共同で練り上げた巨大な美術工芸品と言ってもよいでしょう。最近ではすっかり外資系ホテルが勢いのある感はありますが、あちらの似たりよったりの成金的きらびやかさとは違う、「和」のおもてなしの心を見たように思いました。

なかなか泊まる機会はないかもしれませんが、レストランで食事かお茶だけでもいただいて、メインロビーで一休みして行かれてはいかがでしょうか。
(ちなみに、ホテル入口近くには、国宝や重要文化財を含む約2000点を保有する日本最初の私立美術館「大倉集古館」もあります。)

Shukokan-Japanese Museum-


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TEXT: Kawori Nakagawa