フリー 無料からお金を生みだす新戦略

ウチの会社が考え出すビジネスモデルと、いま世の中でヒットしているビジネスモデルは何かが違う。はっきり言ってウチの会社のおじさんビジネス誌的アイデアは何故だか当たらなそうだ…。常日頃から胸につっかえていたそんな思いが、この本を読んで一気に氷解しました。

フリーは最大のマーケティング手段。限界費用(プラス一個製品を作るのに必要な費用)がゼロに近いものは、いずれフリー(無料)になる。「フリー(無料)」の周辺でいくらでもカネを稼ぐ方法があるという本書に対して、成果物にすぐ課金しようとするウチの会社の商売。すべて前者優れているという訳ではないけれど、最近当たっている商売の多くはフリー「(無料)」が関係しているものが多い気がします。

なぜ今「フリー(無料)」が重要か。どうも次のようなことが根拠となっているようです。

情報処理能力は2年毎に半分になり、通信帯域幅と記憶容量のコストはそれ以上のペースで下がっている。インターネットはその3つから成り立っているので、コストは相乗効果で低下する。その結果、オンラインの世界における正味のデフレは年50%近くなる。

元来、原野で貧困と闘いながら過ごした期間の長い人類は「希少さには敏感であるが潤沢さに鈍感である」といいます。しかし上述したようなデジタル時代にあっては「潤沢さ」をコントロールすることが重要になってくるというのです。

本書では、フリーには大別して4種類にまとめています。このフレームワークを自分の会社にあてはめて、フリーで提供できるリソースを試行錯誤してみれば、思わぬ新規事業が見つかるかも知れませんね。

フリー1 直接的内部相互補助

無料かそれに近い値段にして客を呼んで、健全な利益を出せる他の魅力的なモノを売ろうとする。

  • DVDを一枚借りれば、二枚目はタダ。
  • ドリンクバー

フリー2 三者間市場

二者が無料で交換をすることで市場を形成し、第三者があとからそこに参加するためにその費用を負担する。いわゆるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の媒体広告費ですね。

フリー3 フリーミアム

「フリーミアム」とは、無料版と有料のプレミアム版を作って、有料版の方で元を取るやり方です。
一見、化粧品売り場で配っている無料サンプルもこれに相当しそうですが、デジタル製品においては、無料と有料の割合は全く異なり、典型的なオンラインサイトでは、5%の有料ユーザが残りの無料ユーザを支えているという「5%ルール」という現象がみられるそうです。

フリー4 非貨幣市場

  • 食べログやyahoo知恵袋への投稿。
  • グーグルで検索するたびにユーザーは、ターゲット広告のためのアルゴリズムにグーグルが磨きをかけるのを助けている。
  • コンサートやCD販売、著作権使用料などで正当な収入を得るために、オンラインをマーケティング手段として割り切り、無料で楽曲を配信する。


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TEXT: Toshiji Mitsunami