「ラ・プレシューズ」で  遅咲きのモンブランデビュー

和栗のモンブラン/La Precieuse

私は、モンブランが苦手でした。
理由ははっきりわかりませんが、子供のとき食べた黄色いモンブランが一因だと思われます。最近のパティスリーでは薄茶色のモンブランが主流ですが、昔はモンブランと言えば黄色でした。(年がバレそうですが。)
栗の甘露煮を使った黄色いモンブランは、私にとっては甘ったるしいだけで美味しいと感じられなかったのです。そのイメージが強く残っているため、ケーキや和風パフェに黄色い栗が乗っかっているのを見ると食欲が減退。「栗」と名の付くデザートは、長い間私の選択技から除外されて来たのでした。

そんな私のモンブランに対するイメージを180度変えたのが、「ラ・プレシューズ」のモンブラン。大人の雰囲気漂う広尾に店を構えるこちらでは、「注文が入ってから栗を絞る」と聞いて、モンブランはずっと食わず嫌いの状態だった私も心が動きました。食べてみたい…!
本国フランス風のモンブランは、渋皮つきの栗に砂糖やバター、バニラ、洋酒などを加えてペーストにした甘味が強く濃厚な味わいのものが多いが、このお店では栗に砂糖を加えただけ。香り豊かな兵庫県三田産の和栗「人丸」を収穫後すぐに皮をむき、砂糖を加えてペーストにすることで、栗本来の香りを最大限に活かしているのです。
この栗を、注文が入ってからメレンゲ、ホイップクリームの上に絞り出します。だからメレンゲはサクサク。ホイップクリームは無糖なので、栗の味わいが際立ちます。そして何より、栗の香りがハンパない!
今までのことはなかったことにしてください。来ました、私のモンブランデビュー。モンブランの美味しさを教えてくれた「ラ・プレシューズ」、ありがとう。
このモンブランは、もちろん9月~1月頃までの季節限定品なので、気になった方はギリギリセーフで食べれるかも。間に合わなかったらまた来年、栗の美味しい季節にどうぞ。

ラ・プレシューズ (ケーキ / 広尾)

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TEXT: Kawori Nakagawa