甘くてしょっぱい残暑見舞い、 中里の揚最中

お盆を過ぎた頃ともなれば、朝晩は幾分か涼しくなってくるものですが、まだまだそんな兆しを見せない今年の暑さ。連日の熱帯夜に、体はすっかり水分と塩分を失っています。
普段は甘党の私も、さすがに塩気のあるものが食べたくなりますが、そんな時こそ塩スイーツ。最近はすっかり定着して、甘じょっぱいお菓子の種類も増えましたね。塩キャラメルやチーズケーキなど何かと洋菓子が話題の中、ここはひとつ、さっぱりとした和菓子の方でいってみましょう。
JR駒込駅東口の懐かしい雰囲気の商店街に店を構える「御菓子司 中里」。明治初期に日本橋にて創業したこちらのお店は、大正時代に現在の場所へ移転してきました。明治生まれの2代目が考案したという揚最中は今では駒込の名物菓子。この味を求め、遠方からもお客さんが足を運ぶほどの人気です。
その人気ぶりを耳にした私は、夏のある暑い日に駒込を訪れました。汗をぬぐいながら、噂の「揚最中(180円)」を購入します。渇いたのどに最中が張り付きそうなくらい暑い日でした。
とりあえず、麦茶でお口を潤してから、いざ実食。餅米でできた最中種を高温のごま油でカラリと揚げて作るという皮は、5㎜弱の厚さで、一見サラダせんべいのよう。でも食感は、サラダせんべいよりもっと軽く、パリッとしなやか、まぎれもなく最中です。その皮に伊豆大島の塩がふりかけてあって、北海道産小豆を使った粒あんを2枚の最中でサンドしているのですが、塩気の効いた香ばしい最中皮とコクのある甘みの粒あんとのコントラストが素晴らしい!塩のミネラルと粒あんの糖分が、真夏の暑さで消耗した体に浸み入ります…おいし~い!
これこそ、体が心底待っていたお菓子。甘じょっぱさが癖になる和風塩スイーツは、塩大福のように重くなく、スナック感覚で気軽にいただけるので手土産にも最適です。
まだまだ暑さ厳しい今日このごろ、ご知人やお友達への残暑お見舞いに、上品でヘルシーな塩スイーツ、揚最中をどうぞ~。

中里 和菓子 / 駒込駅

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TEXT: Kawori Nakagawa