夏はカレー!一体誰が言いだしたんでしょうか。だけど、そのおかげで、夏場は食卓にカレーが登る回数が多くても(たとえ週3でも)許されることになっています。日々の献立に悩むお母さんにとっては大助かり。とかく旬の夏野菜なんかを入れると、栄養たっぷりで彩りも綺麗ですよね。なす、トマト、かぼちゃ、ピーマン、ゴーヤ、オクラ…、日替わりでいろんな野菜を入れたカレーだったら、インド人じゃないですけど、毎日食べれちゃいます、私。
麻布十番商店街から暗闇坂を登る路地に入ってすぐ、長い首を傾げたキリンの看板が目印のカレー屋さん、「きりん屋」。インドを旅して本場のカレーの味と香りに惚れ込んだ奥さんとそのご主人がお店を開いたのが1982年のこと。テイクアウト専門のインドカレー屋さんとして、カレー通の中では知られた小さな名店です。
お客さん2人で満員になってしまうほどのこじんまりとした店内。壁には、かわいいキリンのイラストが書いてあります。自家製インドカレーは「チキンドピアザ(チキンのカレー)(900円)」、「玉子とトマトのカレー(900円)」、「豆のカレー(700円)」、「野菜のカレー(700円)」など、常時6種類ほど。ちなみに、カレーは単品の値段で、ライス(200円)は別売りになっています。
11:30~13:30のランチタイムは、カレー単品と同じ値段でライスとアチャール(野菜の付け合わせ)がセットになってお得です。というわけで、ランチセットの「ナスとひき肉のカレー(950円)」をオーダーすることに決定。奥さまらしき女性が温めたカレーをパックに詰めてくださいました。
家に帰ってパックを開けると、ブワッと立ち昇る本格的なスパイスの香り。ひとくち頬張れば、20種もの香辛料からなる複雑な深い味と辛さが口中に広がります。鷹の爪がダイナミックに入っているビジョンからして、確かに辛い、でも、口の中を爽やかな風が吹き抜けたような、後味スッキリの辛さ。
暑い国、インドの方々が毎日カレーを食べる理由がわかったような気がしました。これぞ、夏に食べたいカレー!
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TEXT: Kawori Nakagawa



