真夏のたい焼き。「真夏の果実」のような言い方をしてしまいましたが、果実とは違って、たい焼きには夏が似合わない。言い替えれば、チューブにはたい焼きが似合わない。そういう話です。
やっぱり、ちょっと肌寒い季節にたい焼きの熱で暖をとりながらハフハフ頬張るのが一番美味しいとは思うのですが、紫外線の照りつける初夏であろうとも、「たい焼き」と書かれた旗を見ると店の前をスルーできないのが、食いしんぼうの私のサガ。だって、たい焼きがこっち見てるんだもん。
「代官山たい焼き 黒鯛」は2007年にオープンした人気のたい焼き屋さん。店主さんは、たい焼き好きが高じて、脱サラしてこのお店を開いたそうです。強火で長時間かけて焼き上げるたい焼きは、外パリッと、中もっちりの食感。黒糖を使ったつぶ餡は甘さ控え目で、ほんのり塩が利いてます。餡の中に白玉だんごが隠れているのがうれしいところ。
「プレーン(大・200円、小・150円)」の他、皮に黒ゴマと竹炭を使用した「黒ゴマ(大・250円、小200円)」と、京都の宇治抹茶を使用した「抹茶(大・250円、小200円)」の3種。小サイズは体長10㎝程のおチビちゃんで、食後のデザートにはぴったりかも。
そして、初夏の炎天下で何よりも目を奪ったのが「たい焼きソフトクリーム(390円)」というメニュー。以前、恵比寿の「ひいらぎ」でも見掛けたことがありましたが、やはり、夏に向けて厳しくなってくるたい焼きの消費を底上げするためには、このソフトクリームとのコラボが一番の近道かもしれません。ひいらぎ同様、顔からソフトクリームに飛び込むたい焼きさん。こちら黒鯛では、小サイズのたい焼きを使用、アイスクリームのウエハースのようにさりげなく寄り添っています。
ひんやりソフトクリームと熱々たい焼き。2つの相反する関係から目が離せません。ソフトクリームが溶けないうちに、ささ、いただきましょう。
真夏のたい焼き、いいんじゃない?
代官山たい焼き 黒鯛 (たい焼き・大判焼き / 代官山、恵比寿、渋谷)
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TEXT: Kawori Nakagawa


