幻の羊羹を求めて、「小ざさ」

小ざさ

「1日限定150本の羊羹を求めて、朝4時から行列ができるお店がある。」
ハモニカ横丁にある飲み屋のお兄さんから聞いた、まるで都市伝説のような話。嘘みたいだけど、本当の話らしいんです。
吉祥寺北口からハモニカ横丁を抜け、ダイヤ街という商店街に出ると、行列のできているお店が2つあるのに気が付きます。1つはメンチカツが有名な「さとう」、もう1つが今回ご紹介する「小ざさ」。1931年創業、店頭売りだけの小さな和菓子屋さんです。
噂の品は、「手練り羊羹(1本580円)」。先代のからの「煮る小豆は一釡3升まで」という教えを守り、小鍋を炭火にかけて手で丁寧にムラなく練り上げて作られるそうです。1日にできるのは3釡分、150本だけ。その超レアな羊羹を入手するため、8時半から配布される整理券を求め、早朝から行列ができるというわけです。早起きが得意なおばあちゃん達か、オールで飲み明かした勢いでなければ到底チャレンジできそうもない偉業。食いしんぼうの私も、さすがに朝4時に並ぶほどのパッションは無く、未だに口にしたことのない幻の羊羹なのです。
吉祥寺 小ざさ食べたことがあるのは、もう1つの看板商品の最中(10個入625円)。パリッと香ばしい最中皮の中に、豆の風味の活きた甘さ控え目の艶やかな餡が入っています。最中は小豆あんと白あんの2種類。最中の方は地方発送もやっているので、お歳暮など贈り物に使われる方も多いそうです。
羊羹も最中も、素材にこだわり手のかかった逸品にもかかわらず、とても良心的なお値段なのも人気の理由。ついついまとめ買いしたくなりますが、羊羹の方は1人5本までとのことです。

吉祥寺 小ざさ手土産に「小ざさ」と書かれた紙袋をぶら下げて行ったら、目上の人から「おっ、コイツ、なかなか通だな…!」とお墨付きをもらうかもしれませんよ。

早起きに自信のある方、小ざさの手練り羊羹、ぜひチャレンジしてみてください。私も、おばあちゃんになったら、行列に並んでみたいと思います。

小ざさ (和菓子 / 吉祥寺、井の頭公園)

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TEXT: Kawori Nakagawa