人と人が近いカレー屋さん、 ハモニカ横丁の「ガネーシャ」

チキンカレー

吉祥寺駅北口徒歩1分、細い路地に飲食店や雑貨屋さんなどの小さなお店がひしめくハモニカ横丁。60年以上の歴史を誇る吉祥寺の顔であるこの横丁には、およそ100軒のお店があると言われています。
ガネーシャその中の、チチカカというエスニック雑貨から始まる通りにある「ガネーシャ」は、わずか2畳ほどの狭い敷地にキッチン、カウンター席が設けられており、お客さんは5人も入れば満席という、小さな小さなカレー屋さんです。
私が昔その近所でバイトしていた頃、休憩時間に何度かカレーを食べに行ったことがあります。当時は、ちょっと飲食店らしからぬ雰囲気のオジサンがいつも店番をしていらっしゃいました。黒いウェービーな長髪にヒゲ、黒いエスニック調の服を着たミュージシャンか芸術家のようないで立ちのオジサンは、案の状、バンドをやっていらっしゃるようで、ライブの告知のチラシがさりげなく店内に貼ってありました。
1時間ほどの休憩なのでバイト制服のままお店に向かいカウンターの席に座ると「充電中?」とオジサンが声をかけます。店内は非常に狭いため、客とオジサンとの距離が異常に近く、さすがに何か話さないわけにはいかない雰囲気。決して接客上手な風ではないのですが、その口数の少ない所が職人っぽくも見えます。
当時のメニューは「チキンカリー」のみでしたが、現在はキーマカリー、ベジタリアンカリー、まぐろのココナツカリーなど日替わりでいろんなカレーが食べれるようです。
国産の鶏胸肉と最高級のスパイス、自家製ヨーグルトを使って丁寧に作られたチキンカリーは、本格的なスパイスの香りとマイルドな味わいが特徴。鶏肉がやわらか~い。長細いお米の黄色いターメリックライスがカレーのムードを高めます。

途中で次のお客さんが入店。少し離れたとこに座りましたが、なにしろお店が狭いので、やっぱり何かしら言葉を交しました。この東京砂漠で、こんなに人と人が近いお店があるなんて。
お会計を済ませて席を立つと、「2回戦、がんばって!」と無器用な笑顔でオジサンは言いました。

ガネーシャ (インドカレー / 吉祥寺、井の頭公園)

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TEXT: Kawori Nakagawa