職人が焼く天然物、 柳屋のたい焼き

Yanagiya Taiyaki

たい焼きには「養殖物」と「天然物」の2種類があることをご存知でしょうか。一度に複数の型で焼き上げるのが養殖物で、一匹づつの型で焼くのが天然物です。養殖物に関してはお祭りの屋台などでみなさんおなじみかとは思いますが、天然物を焼き上げるには職人の高度な技術が必要とされるため、都内でも数件のお店でしか取り扱っていないのです。Yanagiya
その中の一店、「柳屋」は人形町の甘酒横丁の入口付近に店を構える老舗たい焼き屋さん。熟練した職人さんが1匹づつ型で焼く天然物の高級たい焼き(140円)を求め、平日も昼間から行列の出来るお店として有名です。
創業は1916年。あん職人だった初代の技術を受け継ぎ、最高級の小豆から作られるつぶあんは、小豆が一粒一粒きれいに際立っていて、小豆の香り高く甘さ控え目。焼き型に引いた生地の上に温かいあんを乗せて焼くので、加熱時間が短く焼き色の薄い色白美人なのが特徴です。型いっぱいに入れたあんは、焼き上がると大抵が型からはみ出てしまいますが、それが皮と一体となってサックリ焼けたところがまたタマラナイ!整形しないであえてそのままにしているのが柳屋の味です。
Yanagiya私は土曜日、12時半の開店に合わせて行ったのですが、開店前から既に長蛇の列。めちゃくちゃ人が並んでいるにも関わらず、お店の職人さんはピクリとも動じず仁王立ち。新手のマネキンかと思いましたが、12時半にならないと焼き始めないのです。並んでるこっちとしては「開店前からぼちぼち焼き出しとけばいいのに~」とじれったく感じてしまったり。でも、その考えは間違いでした、つまり、作り置きはしないお店ってことですよね。待った甲斐あって、焼きたてのたい焼きは、それはもう格別に美味しかったです。
「一丁焼き」とも呼ばれる、都内でも珍しい天然物のたい焼き。職人さんが慣れた手つきで焼いている様子を見るのも楽しいので、少し我慢して行列に並んで、ぜひ焼きたてをガブッといっちゃってください。

柳屋 (たい焼き・大判焼き / 人形町、水天宮前、浜町)

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TEXT: Kawori Nakagawa